3/25/2015

Excel。Graph。お客の年齢階層別ピラミッドグラフをつくってみる。


Excel。お客の年齢階層別ピラミッドグラフをつくってみる。

ピラミッドグラフ

ピラミッドグラフというと、グラフがピラミッド。
三角錐のグラフではなくて、よく、年齢別の人口分布などに使われるグラフの事ですね。

それを今回どうやって作ったらいいのかというご質問が以前ありましたので、ご紹介。

このような数値があって、

これを年齢階層別ピラミッドグラフにしてみると、

このようなグラフを作りたいというのが、今回の目標です。
グラフを作るときに、元のデータをグラフ用にアレンジすると、
イメージのグラフを作れることがよくありますが、今回もそのパターンです。

まずは、表をグラフ用の表にアレンジしていきます。

H列の女性の列には、単純にセル参照の数式が設定されていますので、
H3には=C3という数式が設定されています。

ところが、グラフの左側にあたる男性のデータはそう簡単にはいきません。

見た目は、セル参照に見えますが、マイナス方向にプロットしなければいけないわけです。
つまり、データの中身はマイナスになっていて、
それを表示形式のユーザー定義でマイナス表記を消しているのです。

例えば、F3には、=-B3という数式が設定されています。

イコールの後にマイナスを入力するとマイナスの参照値になります。
一時的に、表示形式を解除してみたいと思います。

F列は、このようにマイナスになっております。このようにしませんと、
グラフの真ん中に10代などの年齢を混ぜて左右均等になりません。ここがポイントですね。

そして、このマイナス表示をプラス表示にしますから、表示形式のユーザー定義を使って、
アレンジしていきます。

F3:F9を範囲選択して、セルの書式設定ダイアログボックスを表示します。

表示形式のユーザー定義をクリックして、種類には、
#,##0;#,##0
と入力します。;(セミコロン)の左側が、正の数の時の表示形式で、
右側が負の数の時の表示形式というルールになっております。
要するに右側も正の数と同じ表示形式にしたことにより、
マイナスが表示されなくなったわけです。

では、ここからグラフを作っていきますので、積み上げ横棒グラフを挿入していきます。

E2:H9を範囲選択して、挿入タブの横棒から積み上げ横棒を選択します。

すると、このようなグラフが挿入されてきます。

凡例を非表示にしますので、凡例をクリックしてDELキーで非表示にします。

そして、棒グラフを太くします。

棒グラフをクリックしておいて、データ系列の書式設定ダイアログボックスを表示します。

要素の間隔をなしにスライドします。そして、閉じるボタンをクリックします。

今回の横軸の値は、それぞれ150ずつの長さでまとまっておりますので、
何もしなくても左右均等ですが、もし、左右で最大値が異なっている場合には、
軸の書式設定ダイアログボックスを使って、左右均等になるように調整する必要があります。

縦(項目)軸の書式設定ダイアログボックスを表示します。

軸のオプションの”軸を反転する”のチェックボックスをクリックしてONにします。
これで、グラフが10代~が上になり反転されました。

ドンドングラフを作り込んでいきます。
つぎに、10代や20代と表示されている縦軸を削除しますので、縦軸をクリックして、
DELキーを押して削除します。

横軸も不要ですので、削除します。

さらに、レイアウトタブの目盛線の主縦軸目盛線をなしにします。

あと一息です。
男性と女性の塗りつぶしを変えていきます。

そして今赤になっているところに年齢を表示させていきます。

男性の青色をクリックします。

今回は、立体感のあるグラフにしたいと思います。同じように女性も変えましょう。

あとは、真ん中の赤色をクリックします。そして、塗りつぶしなしにします。

そして、ここがポイントになります。そのままレイアウトタブのデータラベルにある、

その他のデータラベルオプションをクリックします。

データラベルの書式設定ダイアログボックスが表示されますので、
ラベルの内容の分類名にチェックボタンをONにして、閉じるボタンをクリックします。

あとは、フォントサイズを変更したら、完成ですね。

このように、マイナス方向を表示するグラフの作り方を知っていると、
お客様の年齢層別ピラミッドグラフなんてものも作れるようになるんですよ。

ただ、今回はグラフでのピラミッドグラフの作り方でしたが、
実は条件付き書式でもこの年齢層別ピラミッドグラフを作ることが出来るんですよ。