3/25/2016

Excel。3-Dドーナツグラフを作りたいというリクエスト


Excel。3-Dドーナツグラフを作りたいというリクエスト

<3-Dドーナツグラフ>


ちょこちょこ、ご質問というかリクエストをいただくものの中に、3-D円グラフはあるのですが、
3-Dドーナツグラフというのはないのでしょうか?

というもの。確かに、立体の円グラフはあるのですが、
立体のドーナツグラフは用意されていないのです。

そこで、かなりのパワープレイですが、3-Dドーナツグラフをつくってみようと思います。

こんな感じですね。

では、次の表を使って作成していきます。

A2:B7を範囲選択して、挿入タブにある、円グラフから、3-D円グラフをクリックしましょう。

すると、3-D円グラフが作成されます。

グラフを整えていきますので、グラフツールのデザインタブにある、
グラフのレイアウトから、【レイアウト1】をクリックします。

続いて、小数点を第2位の表示に変えていきますので、データラベルをクリックして、
選択対象の書式設定を選びます。

つまり、データラベルの書式設定ダイアログボックスを表示させます。

表示形式にかえて、

分類をパーセンテージにして、小数点以下の桁数を2と入力して、閉じるボタンをクリックします。

さて、これでは、単なる3-D円グラフを作っているだけと思われてしまいますが、
これでいいのです。

つまり、3-D円グラフを加工して、3-Dドーナツグラフに見えるように、【偽装】させるのです。

ようするに、このグラフの中心が空いているように見せればいいわけです。

それでは、【偽装】スタート!

グラフツールのレイアウトにある図形をクリックして、円/楕円を選択します。

そして、「+」になっているマウスカーソルを3-D円グラフの中心点に移動させて、
Ctrlキーを押しながら楕円を描きます。

Ctrlキーを押しながら、図形を描くと、そこを中心として図形を描くことができます。

その楕円を、図形の塗りつぶしを、白色にして、図形の枠線をなしにして、
図形の効果は、面取りで【ソフトラウンド】を選択します。スロープでもいいですよ。

これで、3-Dドーナツグラフが完成しました。

ドーナツグラフは、円グラフと異なり、中心に、
合計値などを表示することが出来る点がありますので、合計値を表示させてみましょう。

楕円をクリックして、数式バーに
=を入力して、B8をクリックします。

数式バーには、

='3-Dドーナツ'!$B$8

と表示されます。
あとは、図形の中心に文字を表示させるように調整します。

垂直・水平方向の両方とも中央にして、図形の真ん中に数値が来るようにしましょう。

これで、完成ですね。

出来る事なら、マイクロソフトさんに用意してもらうのが一番なのですが、
現状Excel2010では、作ることが出来ませんので、強引ではありますが、
3-Dドーナツグラフを作ってみました。