9/27/2016

Excel。Graph。グラフの横軸。最大値・最小値で自動的に文字の色を変える方法


Excel。グラフの横軸。最大値・最小値で自動的に文字の色を変える方法

<条件付き書式モドキ横軸>


先日、マーカー付き折れ線グラフのマーカーを
自動的に最大値・最小値の色が変わるようにする方法をご紹介しましたが、
今回はそのアレンジというか、「条件付き書式モドキ」というか、

横軸の文字を、最大値・最小値で色を変える。


さらに自動的に色が変わるというものを紹介しています。


横軸にも、
「条件付き書式」は設定できません。

そこで、色々とアイディアを投入して作成していきます。

まず、下記の表があります。

そして、作成するグラフです。

最高値の上野の横軸が緑。
そして、最低値の渋谷が赤となっていますね。
自分自身で色を付けているわけではありませんよ。

通常の集合縦棒グラフを作ったところで、出来ません。

そこで、次のように、グラフ用の表に変えていきます。

C列:E列を作成していきます。

前回ご紹介したように、ワザとエラーを発生させるようにしております。

C3の数式は、

=IF(B3=MAX($B$3:$B$9),0,NA())

これは、B3がB3:B9の中で最大値だったら、0(ゼロ)。そうでなければ#N/A
という数式です。

ナゼ。0(ゼロ)なのかは、後ほど説明いたします。

続いて、
D3の数式は、

=IF(B3=MIN($B$3:$B$9),0,NA())

こちらは、最小値だったら0(ゼロ)としております。

E3の数式は、

=IF(OR(B3=MAX($B$3:$B$9),B3=MIN($B$3:$B$9)),NA(),0)

これは、最大値でも、最小値でもないものは、0(ゼロ)としております。

あとは、数式をオートフィルで数式をコピーしましょう。


これで、準備完了です。
では、A2:E9を範囲選択して、集合縦棒グラフを挿入していきましょう。

集合縦棒グラフが挿入されましたら、凡例と、
そして、ポイントですが「横軸」も削除しましょう。

さらに、ポイントが続きますが、系列”最大値”と系列”最小値”と系列”それ以外”をそれぞれ、

【折れ線グラフ】

に変更します。

見た目。縦棒が太くなったように見えますね。

では、続いて、グラフ要素から、
系列”最大値”を選択して、データラベルのその他のデータラベルオプションをクリックして、
データラベルの書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。

ラベルの内容を、「分類名」。
ラベルの位置を、「下」。
に変更しましょう。

変更したら、閉じるボタンをクリックしましょう。

最高値の上野のラベルが表示されました。

同じ方法で、「最小値」と「それ以外」もラベルを表示していきます。

実は、横軸をデータラベルで代用させているのです。

なので、プロットエリアを選択して、横軸分上に狭くしましょう。

あと、一息です。

折れ線グラフにした線がうっすらと、見えていますので、
「最大値」・「最小値」・「それ以外」の塗りつぶしを”なし”。
枠線を”なし”。に変更しましょう。

そして、いよいよ、上野と渋谷のデータラベルに色を設定しましょう。

ついでに、太字の設定もしてみましょう。最初は、自分自身で色をつけなければいけません。

これで完成しました。

では、渋谷の数値を800にしてみましょう。

ちゃんと、変わりましたよね。

このように折れ線グラフのデータラベルを使うようにすれば、
このような、条件付き書式モドキ横軸なんてことも出来ちゃうのです。